校内の自動体外式除細動器(AED)について教員と話す大川さん=京都市左京区・東山中

校内の自動体外式除細動器(AED)について教員と話す大川さん=京都市左京区・東山中

 京都市左京区の東山中に救命・防災活動に進んで取り組む生徒がいる。応急手当てや防災の講習を受けたり、資格を取得したりしたほか、昨年末には校内で救命講習会を自主企画した。「応急手当てをすれば救える命がある。救命技術を広めたい」としている。

 2年大川昴征(たかゆき)さん(14)=伏見区。小学校高学年の時に交通安全教室への参加や病院の仕事の見学をする中で、命の大切さを実感。救命の知識や技術を深めようと決意した。
 同中に入学すると、心肺蘇生法などを8時間かけて学ぶ「上級救命講習」を受講。2年生になった昨年4月には、3日間で計24時間の講習を受け、市内最年少の「応急手当普及員」に認定された。同8月には、災害対応に精通する「防災士」の資格も取得し、日本防災士会府支部で最年少会員となった。
 「学んだことを多くの人に伝えたい」と、昨年12月には校内で救命講習会を企画し、約20人の生徒や教職員が参加した。応急手当ての重要性を説明した後、人形を使って人工呼吸の方法などを教えた。がれきの中から人を助ける方法や担架の作り方なども実演した。
 このほか、昨夏には熱中症の対応法を用紙にまとめて校内に掲示する活動も自主的に行っており、学校も「救命への情熱がすごい」と評価する。
 大川さんは「今後、高齢化や地球温暖化による災害の増加で救命が必要な機会は増えるが、少子化で助ける側の人員は減る。学校内外で活動を増やし、救命技術を普及させたい」と言葉に力を込めた。