「明智光秀」を表す手話表現の一部。知将だった光秀をイメージし、頭の上で親指と人さし指を広げる(いずれも福知山市内記・ハピネスふくちやま)

「明智光秀」を表す手話表現の一部。知将だった光秀をイメージし、頭の上で親指と人さし指を広げる(いずれも福知山市内記・ハピネスふくちやま)

 手話で表現した「麒麟がくる」の一部。麒麟が舞い降りる場面をイメージしている

手話で表現した「麒麟がくる」の一部。麒麟が舞い降りる場面をイメージしている

 明智光秀を主人公とするNHK大河ドラマの放映開始を前に、京都府福知山市は「明智光秀」とドラマのタイトル「麒麟(きりん)がくる」の手話表現を新たに考案した。これまで統一した表現がなかったため、聴覚障害者らと協議を重ねて決定。「市のPRだけでなく、多くの人が手話に興味を持つきっかけにもなれば」としている。

 市によると、これまで市内で開く手話通訳者付きの光秀関連の講座では、毎回、通訳者が協議して表現を決めていた。手話で会話をする時もスムーズにいかないことがあり、統一の表現を考案することにした。
 昨年10月に市聴覚障害者協会や市内の手話サークルなどに相談し、2回の協議や勉強会で「明智光秀」の4候補と、「麒麟がくる」の2候補を考案。全国手話研修センター(京都市右京区)の日本手話研究所からのアドバイスを踏まえ、12月の協議で決定した。
 「明智光秀」は明るさを表現するため、片手の手のひらを開いて左から右(または右から左)に動かす。知将だった光秀をイメージし、頭の上で親指と人さし指を広げる。最後は親指を立てて男性を表す。「麒麟がくる」は伝説上の動物、麒麟が舞い降りるイメージで、片手の親指と中指と薬指を合わせ、頭の上から胸の前ぐらいまで持って来る。途中でもう片方の手を添える。
 今後も市内のイベントなどで使用するほか、光秀ゆかりの自治体にも伝えるという。
 聴覚障害があり、協議に参加した古高春美さん(61)=福知山市大江町金屋=は「分かりやすい表現に決まってよかった。多くの市民に知ってほしい」と話している。