ボーッと生きていては5歳の女児、NHKのチコちゃんに叱られる。子どもの意見であっても、<負うた子に教えられて浅瀬を渡る>との言葉を思い出し、軽んじてはならない▼すぐに成人となる中高生の提案なら、なおさら尊重したい。京都市長選のある年度に、市選管などが論文コンクールのテーマの一つを「わたしが京都市長になったら」とするのは、意義深いことだ▼今回は200人近くが、このテーマを選び、持論を展開した。京都に市電を復活させる、町家を市全体の財産として維持するなど、若者らしい思い切った政策が数多く出てくる▼優秀賞の作品ともなると、さらに鋭く、緻密となる。例えば、地下鉄の利用促進が妨げられるのは、車の方が安くつくとする人がいるためで、公共交通のお得感をもっとアピールすべきだと切り込む▼世界に誇れる医療分野の研究を加速させて企業誘致を図れと提言するだけでなく、投資は要るが税収が増えて財政難を解消できると説く。ここまで言い及ぶのは、人口減社会において無策だと自分たちの背負うものが重くなるから、かもしれない▼有権者にはネットなどで読むのをお勧めする。次代を担う人に政策を教わったうえで、候補者の中で一番、市政を任せられるすてきな大人は誰か、判断してほしい。