2月下旬に「ちはやふる小倉山杯」が開かれる嵯峨嵐山文華館(京都市右京区)

2月下旬に「ちはやふる小倉山杯」が開かれる嵯峨嵐山文華館(京都市右京区)

ちはやふる基金のロゴと末次さんのイラスト(同基金提供)

ちはやふる基金のロゴと末次さんのイラスト(同基金提供)

 競技かるたを題材にした漫画「ちはやふる」の作者、漫画家末次由紀さんが発起人となり、競技かるたの情報発信や大会運営支援を目的にした「ちはやふる基金」をこのほど設立した。基金は、活動の第1弾として、2月下旬に嵯峨嵐山文華館(京都市右京区)で開かれる「小倉百人一首競技かるた 第1回ちはやふる小倉山杯」に賞金を拠出する。

 「ちはやふる」は競技かるたに打ち込む少女「千早」の成長を描く。単行本として40冊以上が出版されているほか、女優広瀬すずさんをヒロイン役に映画も3本公開されている。
 「ちはやふる」の人気上昇に伴い、各地の競技かるた大会は参加者が増加し、費用が増大している。毎年夏に近江神宮(大津市)などで開かれ「かるたの甲子園」として知られる「小倉百人一首競技かるた全国高校選手権」でも参加者が急増。2018年の個人戦は約1900人規模だったが、19年は約2400人にまで及んだ。このため会場増設などに多額の費用が必要となっていた。こうした事態を受け、末次さんが「かるたに恩返しをしたい」と基金創設へと動き出した。
 昨年12月に「一般社団法人ちはやふる基金」(東京都)を設立。今後、個人サポーターや企業スポンサーを募るほか、「ちはやふる」の関連グッズの収益をもとに競技かるた大会の金銭的支援や情報発信などを行う。
 また2月23日午前10時から嵯峨嵐山文華館で競技かるたのトップ選手8人による「第1回ちはやふる小倉山杯」が開催されるのに合わせ、賞金(優勝者100万円、準優勝者に50万円)を基金から拠出する。
 基金によると、末次さんは「競技かるたで仲間と楽しい時間を過ごしてもらいたい。子供たちの情熱を応援する取り組みが必要だ。そういう思いから、ちはやふる基金を立ち上げるに至りました」とコメントしているという。