共著「命の限り、笑って生きたい」の出版を発表する瀬戸内寂聴さん(左)と瀬尾まなほさん=京都市右京区・寂庵

共著「命の限り、笑って生きたい」の出版を発表する瀬戸内寂聴さん(左)と瀬尾まなほさん=京都市右京区・寂庵

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(96)と秘書の瀬尾まなほさん(30)が対談した本「命の限り、笑って生きたい」が出版された。66歳という年齢差を超えて、人生の意義や健康の秘訣(ひけつ)、創作への思いをざっくばらんに語り合っている。

 瀬尾さんは昨秋、瀬戸内さんとの日々をつづったエッセー本を出版し、ベストセラーになった。瀬戸内さんは人生が一転した瀬尾さんに向けて、周囲のやっかみへの対応法、文章を書くうえでの大切なこと、これまでに愛した男性との思い出や結婚相手に求めることなど率直な思いを明かしている。
 また瀬戸内さんの元気の秘訣も披露。インスタグラムなどいつも新しいことに挑戦するほか、いろんな人とおしゃべりしたり、毎日笑ったり、ストレスはためこまずにその日に発散させる日常を紹介している。
 瀬尾さんは「書く楽しさを見つけ出せたのは瀬戸内のおかげで、人との出会いで人生は変わるのだということを伝えたい。本にある瀬戸内の言葉は(対談相手の)私だけではなく、いろんな人の胸にすとんと落ちるメッセージになっていると思う」と話す。
 瀬戸内さんは「生き生きと生きるには笑って暮らすことが一番いい。そして私は死ぬまで何か意義があることをして暮らしたい。私にとってのそれは小説を書くこと。96歳ですが、文芸誌2誌の正月号で、徹夜をして小説を書くことができた。それが今、とても幸せです」と語る。
 光文社刊、1404円。