情報提供を呼び掛ける冊子を通行人に配る母淳子さん(京都市左京区・叡山電鉄出町柳駅)

情報提供を呼び掛ける冊子を通行人に配る母淳子さん(京都市左京区・叡山電鉄出町柳駅)

 京都市左京区岩倉で2007年1月に京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が殺害された事件は15日、未解決のまま13年を迎えた。千葉さんの母淳子さん(60)=仙台市=ら遺族は現場で営まれた法要に参列後、叡山電鉄出町柳駅で通行人に情報提供を呼び掛け、「このようなことが二度と起きないよう、事件を風化させないでほしい」と訴えた。

 法要は午後3時から行われ、遺族や地元住民、大学関係者ら約30人が参列。僧侶の読経が響く中、焼香して静かに手を合わせた。その後、淳子さんらは京都府警の捜査員とともに出町柳駅に移動し、事件の概要を伝える漫画冊子や犯人の似顔絵を記した広報紙入りポケットティッシュを通行人に配った。
 淳子さんは報道各社の取材に応じ、「大作がどんなに無念でこの世を後にしたか、家族がどんなに悲しんだか、犯人には何も伝わっていない。自首することを強く望んでいる」と話した。
 府警によると、これまでに延べ5万8400人の捜査員を投入し、約1150件の情報が寄せられている。事件解決につながる通報には最高300万円を提供する制度が適用されている。捜査本部(0120)230663。