事務用いすで競争する「いす-1GP」の選手たち(2019年3月、京田辺市普賢寺・山城田辺自動車学校)

事務用いすで競争する「いす-1GP」の選手たち(2019年3月、京田辺市普賢寺・山城田辺自動車学校)

五輪をイメージさせる「いす-1GP」京田辺大会のポスター

五輪をイメージさせる「いす-1GP」京田辺大会のポスター

 京都府京田辺市発祥の事務用いすを使った2時間耐久レース「いす―1(ワン)GP(グランプリ)」の主催団体が、今年から海外展開を本格化させる。誕生から10年を経て、人気はアジアへも飛び火しており、目標を「オリンピック正式種目への採用」に据えた。体力だけでなく、マシン(いす)選びも重要となる奥の深さをアピールし、「五輪にひけをとらない感動が得られる」と、まずは欧米圏での初開催を目指す。

 いす―1は、3人1チームで交代しながら事務いすに座り、1周150~200メートルのコースで2時間の周回数を競う。2010年に京田辺市のキララ商店街で始まり、19年度は岡山県を皮切りに北海道や熊本県などで計15戦が行われる。これまでに、延べ約6600人が参加しているという。
 日本事務いすレース協会(京田辺市)によると、海外では16年に台湾で初めて実施。これまでに中国やマレーシアなど計4カ国・地域で大会が開かれ、米国やオーストラリアからも問い合わせがあるという。さらなる海外展開に向け、今夏の東京五輪に合わせて都内で大会を計画するなど、海外への発信を強化していくという。
 協会は、脚力だけでなく、2時間を耐える精神力やチームの連携、コース取りといった戦略も求められるとし、「体力に自信があっても、いすが壊れれば失格となって勝てない」と奥深さを強調。最近はレースに適したいす選びを研究する人も現れているという。
 田原剛代表理事は「『いすが壊れるのが先か、己が壊れるのが先か』と言うほど過酷で、走りきった後は選手だけでなく、応援している人も達成感が得られる」と魅力を語る。「ルールは世界共通で、誰でも参加できる。京田辺市発祥のいす―1を世界に広げ、地域の子どもたちの自慢や誇りにつなげていきたい」としている。
 19年度最終戦となる京田辺大会は3月29日に同市で開く。参加チームを募集している。大会詳細は同協会のホームページで。