北陸新幹線延伸に関する環境影響評価方法書について議論された南丹市環境審議会(同市園部町・市役所)

北陸新幹線延伸に関する環境影響評価方法書について議論された南丹市環境審議会(同市園部町・市役所)

 北陸新幹線敦賀―新大阪間の整備による環境影響評価(アセスメント)の方法書を議論する京都府南丹市環境審議会が16日、同市園部町の市役所であった。市内は主に山岳トンネルで通過するため、委員からは由良川や地下水の枯渇などを不安視する声が上がり、十分な調査による詳細ルートや工法の選定を求めた。

 ルート案で南丹市は美山町の京都丹波高原国定公園内を通る約15キロと想定されている。同審議会では、事業を担う鉄道建設・運輸施設整備支援機構が、大気や水の状況、騒音などを調べる環境影響評価の方法を説明した。
 委員は、全国のトンネル工事で川の水が枯渇する例が発生していることから、ルートが交差する由良川の枯渇を懸念。同機構が由良川を通過する方法は橋での地上通過とトンネルの2案があるとしたのに対し、「源流域にあたり、枯渇してから補償するのでは取り返しがつかない。枯渇を回避する方法を十分調査して」と要望した。
 また、トンネルの4~7キロおきに掘られる作業用トンネルに関して、大量の土砂運搬による住民生活や観光への影響低減のほか、有害物質を調べた上での残土処分などを求める意見が出ていた。
 審議会の意見は南丹市が府に提出する方法書への意見書に反映する。