大津地方裁判所

大津地方裁判所

 認知症の妻を刺殺したとして、殺人罪に問われた被告の男(86)の裁判員裁判の初公判が17日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、被告は、妻(87)と2人暮らしだったが、2011年ごろに妻が認知症と診断され、家事をせず、反発するようになったことに不満を募らせていた、と指摘。周囲から老人ホームへの入所を勧められていたが、経済的不安から断り続け、犯行日の朝、食事を準備し終えたにもかかわらず何度も食材を探すなどした妻に怒りを爆発させた、と説明した。
 弁護側は突発的に犯行に至った点を認めつつ、自ら110番し自首したことを量刑に考慮するよう訴えた。
 起訴状によると、昨年7月16日午前6時半ごろ、自宅で妻の言動に激高して、包丁で首を10回以上突き刺すなどし、失血死させた、としている。