児童急増を受け、校庭に「新学舎」の設置が決まった城山台小。2020年度は児童数が約千人になる見込み(木津川市城山台)

児童急増を受け、校庭に「新学舎」の設置が決まった城山台小。2020年度は児童数が約千人になる見込み(木津川市城山台)

 城山台小(京都府木津川市城山台)の児童数急増を受け、市教育委員会は同小の運動場に「新学舎」の建設と、進学先の中学校区の変更を決めた。昨年末に説明会を開催したものの、子どもたちが市内では前例の無いマンモス校で学ぶことに保護者は不安をぬぐえずにいる。

 昨年12月下旬、同小で3回開催した説明会には計352人の保護者が出席した。
 「いまさら『教室が足りない』ではなく、先を見て動くべきではないか」。保護者からは見通しが甘かったのではないかと疑問視する声が上がった。
 かつて児童急増で小学校舎を増築した同市梅美台・州見台地区と同程度の未就学児発生率を見込んでいた市教委だが、城山台地区ではおよそ倍の発生率になっていると説明。「若い世代が手を出しやすい地価になり、低金利や消費税増税といった経済事情も重なって戸建て建築が進んだ」ことが要因と分析し、「予測は困難だった」と強調した。
 市教委によると、市内ではかつて南加茂台小(同市南加茂台)で児童数が約1400人、梅美台小(同市梅美台)で約1100人に達したが、城山台小ではピーク時に約1800人に上ると推計する。保護者からは「行事や体験の場が制限されないか」「教員の目が行き届かなくならないか」と不安がのぞく。


 ■プールも足らない 

 新学舎によって一般教室や特別教室などは確保するが、運動場は約1万1700平方メートルから約8700平方メートルに縮小される。プールも不足する可能性があり、授業では近くの城址公園や同市山城町のプールの活用も検討していくとする。
 中学校区の見直しでは「中学が近くなるので良かった」と喜ぶ保護者がいる一方、「子どもが仲良しの同級生と別の中学になる」との嘆きも聞かれる。「通学区域を分散しても約500人が木津中へ自転車通学することになり、危険ではないか」との懸念には、通学ルートの分散や、登下校に時間差を付けるなどして自転車が密集しない方法を考えていくとしている。
 同地区も将来的には児童が減少に転じるとみられる。その後の新学舎の活用法も検討していくという。

 ■同級生の顔覚えきれない。運動会の出場種目は少ない

 説明会に参加した保護者の女性(36)は、今でも子どもの同級生は顔が覚えきれないほど多く、運動会で出場できる種目は少ない、という。下の子が同小に入学するのは、児童数がピークの時期に当たる。さらに児童が倍になると考えると、心配は尽きない。「もっと今の状況を何とかしてくれるかと思ったけど、仕方ないのかな、という諦めもある。でも、すっきりしない」
 市教委は「保護者の思いを真摯に受け止め、学校と連携しながらできることをやっていきたい」とする。説明会の配布資料は市のホームページで公開している。2月13日午後7時からと同15日午後2時から同小で未就学児の保護者や地域住民対象の説明会を開く。