初当選を果たし、万歳する佐藤氏=中央(19日午後8時31分、大津市)

初当選を果たし、万歳する佐藤氏=中央(19日午後8時31分、大津市)

 任期満了に伴う大津市長選が19日、投開票され、前滋賀県議の佐藤健司氏(46)が、前大津市働き方改革監の小西元昭氏(50)との新人同士の争いを制し、初当選を果たした。佐藤氏は史上最多の6万2290票を獲得。4万7606票を獲得した小西氏に対し、1万4千票以上の差をつけて圧勝した。投票率は39・77%で、前回を8・2ポイント下回り、過去3番目に低かった。

 佐藤氏は「市民が主役の大津市政に転換してほしいという有権者の思いが結果につながった。大津市民病院の運営立て直しや中消防署の更新など、暮らしの安心の再構築に取り組む」と決意を述べた。
 選挙では、引退する越直美市長の路線の継承か見直しかを軸に、36ある市民センターの再編の是非、防災減災対策、中心市街地の活性化策などが問われた。
 佐藤氏は越市長が進めた行政のスリム化を「縮み志向」と批判し、市政の「転換」を訴えた。政党推薦はなかったが自民党の県選出国会議員が連日応援に入り、総力戦を展開。党支持層を固めて優位に立った。自民系市議20人と連動して地盤の市東南部以外にも支持を広げ、無党派層の一部も取り込んだ。
 小西氏は子育て支援をはじめとする越市政の継続を主張。立憲民主、国民民主両党の県市議らでつくる地域政党チームしがの推薦を受けた。同党代表の嘉田由紀子参院議員や越市長と二人三脚で追い上げを図ったが、知名度不足もあって及ばなかった。
 今回は2016年6月の選挙権年齢の引き下げ後初めての大津市長選で、18、19歳の約7千人が有権者に新たに加わった。現職市長が立候補せず新人のみの構図は16年ぶりで、新人2人の一騎打ちは48年ぶりだった。