全国学力テストの結果を受け、記者会見する福永教育長(大津市京町3丁目・県庁)

全国学力テストの結果を受け、記者会見する福永教育長(大津市京町3丁目・県庁)

 滋賀県教育委員会は31日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。初めて実施された中学英語が平均正答率55%で、全国平均(56・0%)に届かず、小中の国語と算数・数学も平均を下回った。6年連続で実施教科全てで全国平均を下回り、県教委は「重く捉えている。全国との差を細かく分析し、指導力の向上を目指す」としている。

 小学校の平均正答率は、国語が61%(全国63・8%)、算数が65%(同66・6%)。国語は、文章からどの情報が必要かを把握して探す力が向上した一方、得た情報を活用する力が身についていないと分かった。算数は、言葉や数で計算式の意味を説明する記述式問題で正答率が上がったが、資料の特徴や傾向を読み取り、その内容から判断した事柄を記述することに課題があった。

 中学校は国語70%(全国72・8%)、数学57%(同59・8%)、英語55%(同56%)だった。国語は、記述式の設問の無回答率が改善された一方、文章やグラフから読み取ったデータを基に、伝えたいことを書く問題では正答率が低かった。数学は、表から反比例の式を求める問題は全国を上回ったが、方程式の意味を読み取る問題では大きく下回った。

 英語は「聞く、読む、書く、話す」の4領域で実施された。「書く」では文法を正しく使い、短文で答える問題で全国平均を上回った。「聞く」「読む」は一定の力はあるが、把握した内容に基づき文章で表現することなどに課題があった。「話す」は参考値として、文部科学省が都道府県別の結果を公表していない。

 学力テストは今春、県内の公立学校計326校の小学6年と中学3年計約2万4700人が受けた。昨年までは、国語と算数・数学は基礎知識を問うA問題と活用力を測るB問題に分かれていたが、今回はA、B両問題が一体となった出題形式になった。