照りつける太陽の下、献花台で手を合わせる人たち(1日午前11時14分、京都市伏見区)

照りつける太陽の下、献花台で手を合わせる人たち(1日午前11時14分、京都市伏見区)

 京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、男女35人が死亡、33人が重軽傷を負った事件は1日、発生から2週間を迎えた。焦げた壁など火災の痕跡が生々しく残る現場には朝から続々とファンらが訪れ、真夏の日差しが降り注ぐ中、被害者に祈りをささげた。

 京アニ作品のファンという熊本市東区のパート従業員の男性(25)は、発生から2週間に合わせて夜行バスで現場を初めて訪れた。2016年4月に発生した熊本地震では自身も被災したが、「けいおん」や「涼宮ハルヒ」シリーズを見てキャラクターの明るさに励まされたという。

 火災現場を目にして「言葉が出ないです。事件後、作品を見返して、どうしてもエンドロールのアニメーターの名前を追ってしまう」と言葉をかみしめるように話した。

 宇治市の大学1年の女性(19)は「京アニ作品は地元を大切に描いてくれて誇らしかった。2週間たっても心は重いままです」と声を絞り出した。

 現場は朝から強い日差しが降り注ぎ、京都市では正午までに最高気温が35度を超える猛暑日となった。訪れた人たちはハンカチやタオルで汗をぬぐいながら、静かに手を合わせていた。