本番に向けて練習を重ねる出演者たち(エィミ・ツジモトさん提供)

本番に向けて練習を重ねる出演者たち(エィミ・ツジモトさん提供)

 東日本大震災と福島第1原発事故後に米軍が展開した救援活動「トモダチ作戦」で被ばくし、健康被害を受けたと訴える兵士たちの声を伝える朗読劇「悲しみの星条旗」が1~2日、京都市上京区の府民ホールアルティで上演される。米兵の証言に基づき、被ばく時の状況や闘病の苦悩、東京電力との訴訟の実態を舞台で表現する。

 企画統括は米国を拠点に活動する国際ジャーナリスト、エィミ・ツジモトさん。日本で原発の導入が進んだ当初から事故の危険性を訴え、福島の事故後は訴訟を起こした米兵たちの生の声を取材し続けてきた。

 トモダチ作戦では震災直後、空母ロナルド・レーガンが東北沖で活動。甲板にいた一部乗組員は「原発の影響が正確に伝えられず被ばくし、健康被害を受けた」と主張し、2012年に東電を相手取り訴訟を起こした。

 ツジモトさんによると、乗組員の中にはがんや白血病を発症した人がいて、少なくとも9人が亡くなった。原告団は現在約500人に上り、日米どちらで裁判を行うかの「管轄権」を巡る訴訟が続いているという。

 劇では俳優らが兵士らの証言を約90分にわたって朗読し、怒りや苦悩を生々しく表現する。ツジモトさんは「海の向こうで、福島の人と同様に苦しんでいる若い兵士たちの思いを少しでも感じてもらいたい」と話す。

 1日は午後7時半、2日は同2時と7時開演。一般2千円、学生千円で、当日券は残りわずか。チケットの問い合わせは事務局090(4804)5429。