日本電産は1日、中国の自動車大手、広州汽車グループ傘下の車載部品メーカーと電気自動車(EV)用の駆動モーターを開発、生産する合弁会社を今秋にも設立すると発表した。中国で需要が急拡大するEVの基幹部品で協業し、安定的な生産体制を整える。

 同日付で合弁会社設立に向けた契約を結んだ。競争規制当局の承認が得られれば、9~10月に広州汽車傘下の「広汽零部件」が本社を置く広東省広州市に新会社を立ち上げる。資本金は6億元(約93億円)で、日本電産が51%出資する。

 開発、生産するのはモーターとインバーター(電力変換器)、ギアを一体化した日本電産の戦略製品「トラクションモーター」。同社は自動車メーカーの旺盛な引き合いに対応し、中国で生産工場の建設を急いでいる。

 日本電産は広州汽車の購買網を活用することで原価低減を図り、当面は低コストの製品を同社グループ向けに供給する。今後は他の自動車メーカーにも販売を広げる狙い。

 日本電産は昨年、仏自動車大手グループPSAともEV用モーターの生産販売会社を合弁で設立した。自動車各社が事業のEVシフトを強める中、現地の有力メーカーと組んでEV用モーターのシェアを高める。