迫力ある昇り竜を描いた澤井さん(左)と壬生寺の松浦貫主=京都市中京区・壬生寺

迫力ある昇り竜を描いた澤井さん(左)と壬生寺の松浦貫主=京都市中京区・壬生寺

 京都市中京区の壬生寺は20日、国重要無形民俗文化財の壬生狂言で使用する新しい衣装「雲龍図」を発表した。銀ねず色の地色に墨で昇り竜を描いた力強い図柄で、壬生寺は「道成寺など迫力ある演目で着用したい」としている。


 友禅作家の澤井豊泉さん(66)=右京区=が、円山応挙の雲竜図に見られる色使いなどを参考に、墨と胡粉(ごふん)を駆使して描いた。例年は演目に合わせた着物を新調しているが、今年は完成した雲竜の図柄を見た寺が「ぜひ壬生狂言に使いたい」との意向を示し、奉納が決まったという。
 完成した着物を前に、澤井さんは「そで口やすそに綿を入れる職人が不足するなど苦労もあったが、勢いのある竜が描けた」と喜んだ。受け取った壬生寺の松浦俊海貫主は「力強い竜が描かれた結構な作品。ふさわしい番組に活用させていただきたい」と話した。
 4月29日~5月5日の壬生大念仏会(有料)の公演から使用する予定。