今年も純白の花を付けた「孝行蓮」(亀岡市東別院町)

今年も純白の花を付けた「孝行蓮」(亀岡市東別院町)

 京都府亀岡市東別院町にある江戸時代の思想家石田梅岩の生家で、梅岩ゆかりとされる大輪の「孝行蓮(はす)」が咲き始めた。純白の花びらと鮮やかな緑の茎葉が織り成すコントラストが、ひとときの涼を感じさせる。

 石門心学の開祖として知られる梅岩の母親は、無類の花好きであったと伝わる。庭先でハスを育てていたが、花が咲かない年が続いていた。ところが梅岩が心学を開講した1729年、見事に開花したという。梅岩の孝行心が咲かせたハスとして、石田家代々大切に株を受け継いできた。

 気候不順のため例年よりも開花が遅れたが、子孫の石田二郎さん(86)は「開学290年に当たる今年も、立派な花が咲いた」と笑顔を見せた。