京都市教育委員会「性指導 性教育の手引き」より

京都市教育委員会「性指導 性教育の手引き」より

 いまの学校で行われる性教育はどんな内容なのか、親世代が受けたものとどう変わったのか。保護者からも「子どもが話さないので、どんな内容か知らない」との声がある。京都市の現状を聞いた。

 2018年に東京都で、中学校がコンドームを使う避妊や性交を3年生の授業で説明したことが一部の都議会議員から「行き過ぎ」と批判され、論争になった。文部科学省は改定した学習指導要領を昨年度から実施。これを受けて全国の自治体がそれぞれ、「手引き」を作成している。

 京都市教育委員会は学習指導要領改訂を受け昨春、小中高向けの「性に関する指導」を学校に指導例として配った。児童生徒の発達段階に応じることと、性への意識が多様化していることから集団指導と個別指導を使い分けが示されている。

 具体的には小学4年で「大人に近づく体」の授業を行い、生理や精通、異性への関心を教える。

 中学1年では「生殖機能の成熟」「異性の尊重と性情報への対処」(指導例で年3時間相当)。性腺刺激ホルモンや受精と妊娠の仕組みを教える。「インターネットや雑誌等の様々な情報源について考え、誤った情報や性的な衝動をあおろうと意図してつくられた情報があることに気付かせる」「犯罪に巻き込まれる可能性」などが学習内容として示されているが、「性交」「避妊」の言葉はない。

 中学3年で「エイズの予防」を教え、ここで「性的接触を避けること」や「コンドームを使用することが有効」といった記述がある。