近接していた候補者事務所(向日市寺戸町)

近接していた候補者事務所(向日市寺戸町)

駅近くの踏切に立ってあいさつをする候補者(向日市・寺戸町)[LF]

駅近くの踏切に立ってあいさつをする候補者(向日市・寺戸町)[LF]

 4日、市議選が投開票された京都府向日市は、「西日本で最も狭い面積の市」のため、候補者が選挙運動で鉢合わせする場面が相次いだ。街頭演説や有権者へのあいさつを、別々の候補がすぐ近くで行ったほか、選挙事務所が近接したケースも。各候補者は、向日市特有の事情を抱えながら運動を行った。

 「おはようございます。いってらっしゃい」。7月29日早朝、阪急東向日駅前には立候補をした22人のうち8人が姿を見せた。一番乗りの候補者は、午前5時ごろから訪れていたという。改札口の周辺のほか踏切の四方に各候補者が立ち、通勤・通学の人とあいさつを交わしていた。

 向日市は、南北4・3キロ・東西2キロの細長い地形で、面積は7・72平方キロメートル。市としては全国で3番目に狭く、西日本で最も小さい。人通りが集中する場所は、JRや阪急の駅前のほかスーパーマーケット前などに限られているため、各候補者の選挙運動が重なりやすい。ベテランの候補者は「向日市では、ほかの候補とかぶらずに運動するのは無理」と苦笑いを浮かべた。

 近年は開発などの影響で空き物件が減っており、選挙事務所を確保するのも悩みの一つという。そのため1軒の民家を挟んで別々の事務所が構えられているケースや、同じ通り沿いに設けられている地域もあった。ある陣営は「選挙運動をしっかり頑張って差別化を図りたい」としていた。