自宅の工房前でドローンを手ににこやかな表情の岡本さん(南丹市美山町豊郷)

自宅の工房前でドローンを手ににこやかな表情の岡本さん(南丹市美山町豊郷)

 ドローンを自在に操り、スマートフォンやタブレットを縦横に使いこなす91歳の男性が南丹市美山町にいる。地元で「ハイテクおじいちゃん」と親しまれている岡本勝さんで、尽きない好奇心と、曲がったことが嫌いな一本気な性格が元気の源になっているようだ。

 元海軍航空兵で、出撃直前で終戦になり戦闘には加わっていないが、戦後も空へのあこがれは衰えることはなかった。製材所の技術者や長距離トラックの運転手を務めたり、運送倉庫会社の経営などを手がけたりする傍ら、無線操縦飛行機を造って飛ばしたり、自ら軽飛行機を操縦して空中散歩を楽しんだりした。ドローンが登場すると何台も購入し、上空からの写真撮影を今も続けている。
 写真はパソコンに保存。ワードやエクセルはお手の物で、スマホでキャッシュレス払い、孫との無料通信アプリLINE(ライン)でのやりとり、カーナビとしての利用など91歳とは思えない。
 元々、メカニックには強く、旧式の機械なら大抵のものは組み立て修理できるという。知識はほとんど独学で身につけ、自宅脇にある手作りの工房には、これまで製作してきた無線飛行機や機器類が所狭しと置いてある。
 「飛行機は特別に好きだが、初めてのものは何をしても面白い。好奇心の強い中学3年生かな」と笑う岡本さん。伏見稲荷大社(京都市伏見区)に毎年納めるしめ縄作りグループのリーダーでもある。パワーを維持する秘けつをこう語る。「頭や体を動かしているのは心。正しいまっとうな心で生きることや」