甲賀市役所

甲賀市役所

 滋賀県甲賀市は8日、友好都市の韓国・利川(イチョン)市に中学生を派遣する国際交流事業を見合わせると発表した。利川市から「日本と韓国の政治的、経済的状況から交流事業を休止したい」と連絡があった。28日出発に向けて準備を進めてきたが、日韓関係悪化で急転直下、韓国側が実施方針を転換した。

 甲賀市は参加予定だった生徒6人と保護者に経緯を説明し、おわびした。保護者は「子どもたちは楽しみにしており、残念」「仕方ない」と話したという。

 甲賀市教育委員会によると、利川市長が6日に交流休止を決定し、7日に「交流中の突発事項も心配しており、やむを得ず交流を見合わせたい。両国関係が好転した場合、再開を期待したい」との同市長の親書が甲賀市に届いたという。

 両市は友好都市となった2005年度から中学生の交流事業を開始。今年は甲賀市の生徒6人と教育長ら引率者が5日間の日程で利川市の中学生宅でホームステイする予定だった。今回の実施について甲賀市役所には賛否両論の意見が電話やメールで寄せられていたという。

 岩永裕貴市長は「姉妹都市との信頼関係に陰りが生じることや草の根交流の機会までも奪う状況になっていることは大変残念だ」とのコメントを出した。