JR草津駅東側で工事が進む「(仮称)市民総合交流センター」。地中から大量の産業廃棄物が見つかった(草津市大路2丁目)

JR草津駅東側で工事が進む「(仮称)市民総合交流センター」。地中から大量の産業廃棄物が見つかった(草津市大路2丁目)

地下に埋められていた以前の建物の一部とみられるコンクリート塊(草津市大路2丁目)

地下に埋められていた以前の建物の一部とみられるコンクリート塊(草津市大路2丁目)

 滋賀県草津市がJR草津駅東側の大路2丁目で整備を進める複合公共施設「(仮称)市民総合交流センター」の敷地に、コンクリート片や鉄筋などの大量の産業廃棄物が埋まっていることが8日分かった。大手スーパー西友の跡地を2000年に市土地開発公社が取得したが、売買から10年以上経過しており「損害賠償請求はできない」(市まちづくり協働部)という。除去には少なくとも数千万円の市費が必要という。

 敷地は駅前の一等地で約6500平方メートル。新施設は市まちづくりセンターや市少年センター、草津商工会議所など11団体が入居する鉄骨6階建てで、隣に4階建ての駐車場も整備する。西友跡地1・5ヘクタールを同公社が約20億円で取得後、長く空き地状態だったが、同交流センター建設を計画した市が17年、うち6500平方メートルを8億8700万円で公社から購入した。

 市まちづくり協働部によると、今年6月の着工に向け、2月に敷地内8カ所を試掘した際、30センチ角のコンクリート片などが見つかった。6月に追加で42カ所を掘削すると、敷地全域の地下1~5メートルでコンクリート片や鉄筋、塩化ビニール製パイプの残骸を大量に発見。建物の基礎とみられる幅4・5メートル、奥行き1・8メートル、高さ2・3メートルのコンクリート構造物や、幅1・9メートル、高さ1・5メートルのプラスチック製タンクもあった。

 現在は基礎工事と並行して廃棄物除去を進めているが、全量は不明という。市によると、以前の建物を解体した際に廃棄物を搬出せず地下に埋めた可能性が高いという。廃棄物処理法を所管する県に問い合わせたところ、同法違反での告発は難しいと回答されたという。損害賠償の請求も、公社が西友などから買った契約締結から10年で権利が消滅するため、不可能という。

 解体を行った業者について市は「現在調査中」と明らかにしていない。

 市は18年度予算で埋設物除去費として5千万円を計上しているが、数千万円以上が不足すると想定。同交流センターは、市が民間事業者に土地を貸して設計から建設までを任せる定期借地権方式で整備するため、事業者からの金額の報告を受け次第、本年度内にも追加の予算措置を講じる予定という。

 また、除去作業のため工期が延び、20年12月頃の開業予定は数カ月ずれ込む見込みという。