淡い香りが持続する扇子「うつし香」(京都市下京区・大西常商店)

淡い香りが持続する扇子「うつし香」(京都市下京区・大西常商店)

 京扇子製造卸の大西常商店(京都市下京区)は、あおぐたびにふわりと香る扇子「うつし香」を発売した。和紙に香りをしみこませる技術を開発し、従来よりも淡い香りが持続する。

 従来の香り付き扇子は強い香りを扇骨に染み込ませており、香りの種類も限られていた。現代生活に合ったフレグランス(芳香)を楽しんでもらおうと、扇に香をたきしめた平安時代の文化をヒントに、扇骨だけでなく和紙に香りを付ける方法を開発。淡い香りが約1年持続し、香りの付け直しもできる。

 「あわ雪」「陽ざし」など、四季の情景をイメージした色の5種類。色に合わせて花や香木の香りを付けた。扇面には雲母の粉末を使い、光の加減で見え方が変わる。価格は4860円。同商店や全国の雑貨店などで販売する。

 同商店の若女将、大西里枝さん(29)は「新しい扇子で職人の仕事を増やしたい」と話している。