「サムライスピリッツ」のエキシビジョンマッチで対戦するプロゲーマーたち(京都市中京区)

「サムライスピリッツ」のエキシビジョンマッチで対戦するプロゲーマーたち(京都市中京区)

 ビデオゲームの腕前を競う「eスポーツ」の普及イベントが京都で盛んに催されている。任天堂がある京都は、開発会社が多いことからゲームにゆかりの深い地でもあり、昨年立ち上がった京都eスポーツ協会は「京都eスポーツカンファレス」を京都市中京区の京都新聞文化ホールで1月21日に初開催。日本eスポーツ連合の浜村弘一副会長が講演し、「日本はeスポーツ後進国だが、世界で市場は伸び盛り。その波は必ず来るのでムーブメントを興したい」と市場拡大の可能性を語った。

 競技としてeスポーツは世界的に広がっている。海外では高額賞金の大会もあり、観戦人口が急速に拡大中だ。国内でも若者を中心に認知度が高まっている中、京都府などによる実行委員会は、1月12日に「京都eスポーツサミット」を下京区で開き、ゲーム開発者やプロゲーマーが参加して盛況だった。昨年11月には、東映太秦映画村(右京区)の太秦上洛まつりで「サムライスピリッツ」などの日本予選決勝も開かれている。
 
 ゲーム開発会社を中心に設立された京都eスポーツ協会は、ゲームにゆかりの深い京都で連携して大会誘致や選手育成などに取り組んでいる。初開催の「eスポーツカンファレス」には、eスポーツ分野への事業展開を検討する企業などから約100人が参加。京都の盛り上がりを感じさせる会場で、ゲーム雑誌「ファミ通」の編集長も務めた日本eスポーツ連合の浜村副会長が講演した。
 
 浜村副会長は、eスポーツの市場規模が2019年に11億ドルと急拡大している現状を説明。海外では放送局がジムを作り、放映するプレイ映像が収入源になっている状況などを語り、「米国や北欧、アジアで圧倒的な人気があり、入試や授業にも取り入れられ、賞金総額が37億円の大会もあった。ルイヴィトンなど、若者へのブランディングのためにタイアップする企業も多い」と解説した。今後の可能性について「テレビを見ない若者がスマホで見る動画はゲームで、日本でもチケットを買い、スター選手を見に行き始めている。パソコンからモバイルへゲームが移行して広がり、将来性は大きい」と述べた。
 
 講演後には、eスポーツを手掛ける企業のパネルディスカッションやプロゲーマーによる「サムライスピリッツ」のエキシビションマッチもあった。