京都大学

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 治りにくい潰瘍を治療できる可能性のある人工タンパク質を開発したと、京都大と化学メーカーの三洋化成工業(京都市東山区)などが21日発表した。既にヒトへの安全性は確認しており今後、効果について検証する治験を行う。

 糖尿病などによって血流が滞り、脚に治りにくい潰瘍ができるケースは多いが有効な治療法は少ない。グループは、水に触れるとゲル状になるシルクエラスチンというタンパク質を使い、傷口に貼って治療に応用する方法を研究。マウスを使った実験で、難治性の潰瘍の治癒を促進することを確かめた。

 2018年には京大医学部付属病院で難治性潰瘍の患者6人に対して、シルクエラスチンを加工したスポンジを貼付する治験を実施。安全に使用できると結論付けた。

 今後、有効性を確認する治験を目指す。18年の治験を担当した野田和男助教は「さらに貼付の仕方などを検討していきたい」と話した。