廃棄される蜂の巣を活用した「834 京の自然 蜜蝋ワックス」(宮津市宮村・夢ファクトリー京都)

廃棄される蜂の巣を活用した「834 京の自然 蜜蝋ワックス」(宮津市宮村・夢ファクトリー京都)

 京都府の丹後地域の工務店経営者らが宮津市内の養蜂園で廃棄されていた蜂の巣を活用して、ワックスを開発した。蜜蝋(みつろう)に植物油を混ぜ合わせたもので「834(やさしい) 京の自然 蜜蝋ワックス」としてインターネットで販売している。

 開発したのは塗り壁の施工・販売を手掛ける「夢ファクトリー京都」(同市宮村)社長の和田直之さん(56)ら6人でつくるグループ「創樹会」。メンバーのうち4人は工務店経営者で同業者同士の交流などを目的に集っている。

 2017年夏、同市内の養蜂園を見学し、蜂の巣が大量に捨てられていることを知った。蜂の巣を精製して自分たちでワックスが作れないかと考えた。

 沸騰した湯に蜂の巣を漬けて溶かし、ろ過して蜜蝋を取り出した。適度な柔らかさを目指して植物油との配合割合など試行錯誤を繰り返し、18年末、菜種油やエゴマ油、亜麻仁(あまに)油といった植物油1種類と蜜蝋だけを使ったワックスが完成した。木や革の表面を保護しつつ空気を通し、人にも環境にも優しいという。今後は植物油も丹後のものを使うことを検討している。

 和田さんは「時間がたつとアンティークっぽい味が出るのが特徴。一般の人にも体感してほしい」と話している。家具用の「菜種」、床板用の「荏胡麻(えごま)」、本革用の「亜麻仁」の3種類で、50グラム、200グラム、1キロの3サイズ。価格は864~1万2960円。