闇を照らすように浮かび上がった大文字を見守る大勢の人たち(16日午後8時13分、京都市上京区・出町橋西詰めより東を望む)

闇を照らすように浮かび上がった大文字を見守る大勢の人たち(16日午後8時13分、京都市上京区・出町橋西詰めより東を望む)

 京都の夏の風物詩「五山送り火」(8月16日)が実施予定にもかかわらず、「台風接近のため中止となる」といった誤った情報がインターネット上で広まっている。奈良市で15日に行われる予定だった「奈良大文字送り火」が中止と発表されたことで混同された上に、京都五山送り火の護摩木受け付けが台風10号接近に伴い中止となり、誤解を生んでいるようだ。

 五山送り火は、お盆に迎えた先祖の霊を送る伝統行事。16日午後8時以降、「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に点火される。五山送り火はこれまでに激しい雨が降る中でも実施されてきた。

 ツイッター上では14日夜から「京都五山送り火中止なんだ」「京都の五山の送り火も中止になったよ…」などのつぶやきが増えた。同時刻までに、奈良市文化振興課などのツイッターアカウントが「奈良大文字送り火」の中止を発信しており、京都と奈良の行事を混同したものとみられる。

 京都では台風接近のため、五山送り火の際に火床にくべる護摩木の受け付けが、大文字と船形で15、16日が中止となった。京都市観光協会には15日、「五山送り火が中止になるのか」などといった問い合わせや「護摩木の受け付けは行っているのか」といった質問の電話が数件寄せられたという。

 京都五山送り火連合会事務局(京都市文化財保護課)は15日夕方現在、「実施予定だ」としている。16日午後1時半からは、点火時刻や準備状況を案内する市民向けテレホンサービス0180(991)153を設置する。