宮津市教育委員会が宮津空襲体験者たちの証言をまとめたDVDの一場面(同市浜町・市立図書館)

宮津市教育委員会が宮津空襲体験者たちの証言をまとめたDVDの一場面(同市浜町・市立図書館)

 京都府宮津市教育委員会は太平洋戦争終結間際にあった宮津空襲の体験者たちの証言をDVDにまとめた。空襲があった7月30日から同市浜町の市立図書館で視聴できるようになっており、市教委社会教育課は「8月は親戚が集まる時期。戦争について話してもらうきっかけになればうれしい」と期待する。

 宮津市史によると、1945年7月30日午前7時ごろから午後4時ごろまで数回にわたり、米軍機による爆撃や機銃掃射が行われた。宮津湾に停泊中だった艦船の乗組員百十数人や市民15人が犠牲になったとされるが、同課によると、関連資料はほとんど残っていないという。

 DVDは30~37年生まれの男女6人の証言を収録した全6巻。39年と49年に生まれた男性2人が聞き役を務めた。体験者たちは避難する途中に機銃掃射を受け、幼い弟を背負った母と命からがら防空壕に駆け込んだ、など空襲当日の記憶について話している。また、家に泊まりに来た乗組員らとの交流、軍事教育や学徒動員の様子、戦後の食糧難も振り返っている。

 同課は「市史を読んでも分からない、当時の住民たちの気持ちが分かるDVDは財産のようなもの。戦争がどのようなものか、改めて考えてほしい」と話している。今後は学校や公民館などでの活用を目指し、内容を精査して当時の写真や用語解説を付けるなど編集するという。