迫力ある絵と文章で旧満州での戦闘を伝える記録画(野洲図書館)

迫力ある絵と文章で旧満州での戦闘を伝える記録画(野洲図書館)

 中国東北部の旧満州で旧ソ連軍との戦闘に参加した滋賀県野洲市の松波益男さん(享年93)が戦後、戦地での過酷な体験を絵と文章で克明に描写した記録画の展示が同市辻町の野洲図書館で開かれている。

 松波さんは、終戦から40年後の1985年ごろから、当時の日記と記憶を基に、新聞折り込みチラシの裏に絵と日記の文章を書き残した。

 企画展は、昨年1月に亡くなるまで利用していた高齢者施設「のどかの家高木」が所有する複写品を借りて開催。45年8月上旬から下旬までの記録画56枚を展示する。

 8月12日の日記ではソ連軍戦車の砲撃によりあちこちで煙が上がる戦地を描き「武器なき吾々(われわれ)は特攻だけが唯一の手段だった 兵士達は正に会津若松の白虎隊の心境なり」と記す。また、終戦を告げる玉音放送があった15日以降も戦闘が続き、次々と日本兵が戦死する様子も描かれ、戦地の実情を迫力ある絵と文章で伝える。

 18日まで。午前10時~午後6時。無料。