闇を照らすように浮かび上がる大文字と雲間から姿を見せた月(16日午後8時12分、京都市北区・出雲路橋)

闇を照らすように浮かび上がる大文字と雲間から姿を見せた月(16日午後8時12分、京都市北区・出雲路橋)

 お盆に迎えた先祖の霊を送る「五山送り火」が16日、京都市内の各山で営まれた。暗闇に浮かび上がる文字や形を望める場所には多くの市民が集まり、静かに燃える炎に故人への思いを重ね合わせた。

 午後8時に大文字(左京区)が点火されたのに続き、妙法(同)、船形(北区)、左大文字(同)、鳥居形(右京区)の順に火がともされた。台風10号が去った後の市内は薄曇りで、大文字が正面に見える上京区の出町橋西詰めでは如意ケ嶽に「大」の字が現れると、見守っていた人たちから歓声が上がった。

 点火から5分ほどたつと雲間から月が姿を見せ、静岡市から訪れた男性(69)は「タイミングよく月が出て幸運。送り火は亡くなった両親を思い出す機会になる」と話した。