台風10号の影響で剥がれ落ちた豊満神社四脚門のしっくい壁(滋賀県教育委員会提供)

台風10号の影響で剥がれ落ちた豊満神社四脚門のしっくい壁(滋賀県教育委員会提供)

 京都地方気象台によると、台風10号に伴う総降水量は、14日午後2時~16日午前11時までで、京都府長岡京市で156・5ミリを観測し、8月1カ月分の平年値130・7ミリを上回った。京都市右京区京北は138・5ミリ、同市中京区は110・5ミリだった。舞鶴市で15日午前8時55分に、21・2メートルの最大瞬間風速を記録した。

 京都府と京都市によると、15日に自転車で走行中に強風にあおられて転倒した右京区の60代女性が肩を骨折する重傷を負った。ほかに風で転ぶなどして30~80代の男女5人が軽傷。

 左京区の百井別れ付近などで土砂崩れがあり、国道477号の一部が一時通行止めになった。府内では一時、300世帯余りが避難した。

 府教育委員会文化財保護課によると、東山区の知恩院塔頭・良正院本堂(重文)の屋根を飾る「懸魚(げぎょ)」が落下しているのが15日見つかった。

 滋賀県教育委員会は16日、台風10号の影響により滋賀県甲良町と愛荘町の社寺で国宝の建造物1件、重要文化財(重文)の建造物2件が一部破損した、と発表した。

 甲良町の西明寺では、国宝に指定されている本堂の檜皮ぶき屋根の一部がめくれ上がったほか、重文の二天門の板ぶき屋根に差し込んでいた銅板(長さ30センチ、幅4センチ)が脱落し、しっくい壁の一部が剥がれた。愛荘町の豊満神社でも、重文の四脚門のしっくい壁が縦約1・5メートル、横約1メートルにわたり剥げ落ちた。