夜空を焦がすように燃え上がる松明(16日午後9時14分、京都市左京区花背八桝町)

夜空を焦がすように燃え上がる松明(16日午後9時14分、京都市左京区花背八桝町)

 お盆の伝統行事「花背の松上げ」が16日、京都市左京区花背八桝町の河川敷であった。次々と投げ上げられた松明(たいまつ)の炎が夜空に放物線を描き、見物客を魅了した。

 松上げは全国的に分布する柱松行事の一つで精霊を送るとともに火伏せと五穀豊穣(ほうじょう)を祈る。今年は台風10号の影響で1日順延した。

 午後9時すぎ、そろいの鉢巻きに法被姿の花背松上げ保存会の男性27人が河川敷に立てられた千本ほどの松明に火をともした。

 太鼓や鉦(かね)の音が響く中、「これが一番、これが一番」「行け行けー」と、男性たちは威勢のよい声を上げながら縄付きの手松明を振り回し、高さ約20メートルの丸太の先端にある籠「カサ」を目掛けて放り上げた。五つが入り、開始から20分後にスギの葉を詰めたカサが火柱を立てて崩れ落ちると、見守る人たちからどよめきと拍手が起きた。