東寺食堂で営まれた砂原氏の本葬儀(京都市南区)

東寺食堂で営まれた砂原氏の本葬儀(京都市南区)

 7月6日に94歳で亡くなった東寺(教王護国寺)長者砂原秀遍氏の本葬儀が19日、京都市南区の東寺食堂(じきどう)で営まれた。約1300人が別れを惜しんだ。

 午前11時、真言宗長者の田代弘興長谷寺化主を導師に始まった。瀬川大秀仁和寺門跡、有馬頼底京都仏教会理事長、詫間直樹宮内庁京都事務所長ら真言宗各派の高僧や檀信徒、生前に親交のあった人たちが参列した。弔辞には川田信一真言宗洛南学園理事長ら3人が立ち、「春風をまとったような人柄で生徒からも『東寺のじいちゃん』と親しまれた」「境内の清掃で集めた紙の裏を利用して独学で書道の練習に励まれた」とのエピソードを交えて故人をしのんだ。

 続いて読経や焼香があり、60年以上にわたって東寺の発展に尽くした砂原氏の遺影の前で参列者が手を合わせた。真言宗各派総大本山会(各山会)などで交流のあった瀬川門跡は参列後、「心優しく皆を導かれた方だった。お心に報いるよう精進したい」と語った。