小さく産まれた赤ちゃん向けの衣服の存在を知ってもらいたいと話す奥村さん(京都市中京区・ススリレ)

小さく産まれた赤ちゃん向けの衣服の存在を知ってもらいたいと話す奥村さん(京都市中京区・ススリレ)

 小さく産まれた赤ちゃん向けに、小さなサイズの衣服を製造販売する京都市中京区の「ススリレ」が、全国の新生児集中治療室(NICU)に肌着や小物のサンプルを届ける取り組みを始めた。

 ススリレ代表の奥村由乃さん(50)が企画した。2011年に長男を1153グラムで出産した際、京都府立医科大付属病院NICUで長期入院を経験した。低体重出生児には病院の肌着はぶかぶかで「小さく産まれたことを再確認させられるようでつらかった」という奥村さん。小さな肌着を作って長男に着せたところ、医師や看護師との会話が弾み、前向きな気持ちになれた経験から、低体重出生児や医療的ケア児向けに肌着やミトンなどの小物を作り始めた。

 これまで、同大のNICUに300着ほどの肌着を寄贈。医療関係者らの声を取り入れ改良を加えてきた。脱ぎ着しやすくするため肩で開け閉めできるようにしたり、肌着に医療器具を通す穴を開けたりするなど工夫を凝らす。

 今回、病院でもあまり知られていない小さな衣服の存在を知ってもらおうと、全国約200カ所のNICUにサンプルを送ることを計画した。

 奥村さんは「NICUで一生を終える赤ちゃんもいる。大切な毎日に小さな肌着が彩りを添え、赤ちゃんや家族の力になれれば」と話している。