つり橋のワイヤをくわえ込むように育つメタセコイア(大津市皇子が丘1丁目・皇子が丘公園)

つり橋のワイヤをくわえ込むように育つメタセコイア(大津市皇子が丘1丁目・皇子が丘公園)

 太い木の幹がワイヤをくわえ、がっちりと離さない。曲線を描く樹皮が歯を食いしばる口元みたいに見える。

 「どうなってるの」。ワイヤは、皇子が丘公園(大津市皇子が丘1丁目)の高台に架かるつり橋を支えている。その一部がメタセコイアに食い込む姿に、橋を渡る子どもたちが不思議がる。

 メタセコイアはスギ科の落葉高木で生育が早い。つり橋が完成した1983年以降に成長してワイヤを包み込んだとみられる。公園を管理する市公園緑地協会は「橋の安全上問題はないのでそのままになっている」とする。

 昭和から平成を経て迎えた令和最初の夏。メタセコイアは頭上に枝を広げ、木陰をつくる。セミ時雨の下、必死の形相で橋を支えているようだ。