館内で展示している「絹と黄金の茶室」や西陣織による「風神雷神図」(京都市下京区・西陣織あさぎ美術館)

館内で展示している「絹と黄金の茶室」や西陣織による「風神雷神図」(京都市下京区・西陣織あさぎ美術館)

 西陣織で表現した名画を公開する「西陣織あさぎ美術館」が21日、京都市下京区烏丸通仏光寺上ルのツカキスクエア7階にオープンした。細い糸で精緻に織り上げた日本画や洋画などの芸術作品を展示する美術館で、約350人が来館して西陣織の新たな発信拠点の開館を祝った。

 同館は、和装や洋装の製造卸ツカキグループ(下京区)の塚喜商事あさぎ事業部が自社ビル内に開設。西陣織が低迷する中、技術の保全や職人の育成、作品の保存を目的とし、同社の塚本喜左衛門社長が館長を務める。

 館内では、2013年に塚喜商事が事業を継承した大正年間創業の西陣織「あさぎ」による新旧作品82点を展示。西陣織の中でも細い糸で精緻に織れる「1800口織ジャカード」を使い、細かい絵柄を表現している。きらびやかな「紅白梅図」の黄金タペストリーをはじめ、琳派の絵をモチーフにした作品が多い。絹糸を張り巡らせた「絹と黄金の茶室」や印象派の洋画、仏教絵画もあり、暗闇で光る蓄光糸を使った作品コーナーも設けた。塚本館長は「京都の伝統工芸を振興して、世界に羽ばたくことを願って開館した。外国の方にも発信したい」と話していた。

 国際博物館会議(ICOM)京都大会に合わせて22日~9月7日(8月24、25、31日休館)は予約不要で無料公開。9日以降は入館料500円。開館時間午前10時~午後5時。土曜、日曜、祝日など休館。要予約。同館075(353)5746。