遊泳客でにぎわう湖水浴場。湖西エリアは急に深くなる場所が多い(大津市南小松・近江舞子水泳場)

遊泳客でにぎわう湖水浴場。湖西エリアは急に深くなる場所が多い(大津市南小松・近江舞子水泳場)

今夏の琵琶湖での水難死亡事故

今夏の琵琶湖での水難死亡事故

 今夏、琵琶湖で遊泳やマリンレジャー中の事故などで溺れる人が急増し、7月以降だけで6人が亡くなった。全員が県外在住で、発生場所は湖の西岸側に集中している。滋賀県警は「海と異なり、琵琶湖は真水で浮力が少なく、特に湖西側は急に深くなるところが多い」として注意を呼び掛けている。

 滋賀県警によると、8日に長浜市の二本松キャンプ水泳場で家族と湖水浴に来ていた大阪府の男児(6)が死亡したほか、12日に高島市の海津漁港で湖に飛び込んで遊んでいた京都産業大の学生2人が溺死するなど、計6人が亡くなった。大津市北小松の北小松水泳場では、浮輪をつけて遊んでいた男児(4)が溺れて一時意識不明となった。

 琵琶湖では過去5年間、毎夏2~3人程度が遊泳中などに溺れて亡くなっている。京阪神在住者が多く、ほとんどが湖西側での事故だ。

 県警の説明では、琵琶湖は海水より比重の小さい真水のため、体が浮きにくい。また、湖西側は急に深くなっている場所が多く、水泳場であっても岸から10メートルほどで水深20メートルになる箇所があるという。

 琵琶湖の各水泳場は今季、土日曜となる8月31日か9月1日まで営業するところが多い。県警水上警察隊は大津市の近江舞子水泳場に警備艇を常時出動させ、警戒にあたっている。

 同隊の近藤洋史隊長は「人が溺れる際は、バシャバシャと暴れたり『助けてー』と叫んだりせず、すっと溺れてしまう。特に子どもから絶対目を離さないでほしい」としている。琵琶湖では海難事故の緊急通報電話「118番」はなく、救助要請は110番か119番で受け付けている。