旧会館の内装を再現した新しい京都みなみ会館のメインスクリーン(6日、京都市南区)

旧会館の内装を再現した新しい京都みなみ会館のメインスクリーン(6日、京都市南区)

 京都を代表するアート系映画館「京都みなみ会館」(京都市南区西九条)が23日、移転復活するのを前に、開場式典が22日、開かれた。スクリーン数は従来の1から3に増え、1階のメインスクリーンは、九条通を挟んで斜め向かいにあった旧会館の内装を再現した。運営する巖本金属(同区)の巖本博社長はあいさつで「映画を中心に、京都からアーティストが育ち、文化を発信していくすてきなシアターにしていきたい」と誓った。

 ふかふかの赤い椅子に、赤のどんちょう、グレーの壁…。老朽化のため昨年3月末に閉館した旧みなみ会館の内装がよみがえった。

 東寺の東側、九条通の北側に面する新しいみなみ会館。1階のメインスクリーン(126席)のほか、2階には54席と30席の2スクリーンを備える。

 式典には、太秦の東映京都撮影所を拠点に撮影された映画「焼肉ドラゴン」の鄭義信監督をはじめ、映画や近隣の関係者ら200人近くが出席。巖本社長は、旧みなみ会館が前回の東京五輪の前年(1963年)に開場し、今回も20年東京五輪の前年にオープンする奇遇を語り、「みなさんの知恵が楽しく集まる“ハコ”にしたい」と呼び掛けた。

 京都駅近くに2023年に移転する京都市立芸術大の赤松玉女学長は来賓あいさつで「京都は学生のまち。2階の小スクリーンは、学生が(自主映画の製作上映に)挑戦するきっかけにもなる」と期待を寄せた。

 30日から上映される京都を舞台にした映画「嵐電」の鈴木卓爾監督も開場式に訪れ、「いろんな映画が上映され、若者だけでなく、幅広い世代が集う京都らしい映画館になるのでは」と語っていた。

 23日午前10時からの営業では、スティーブン・スピルバーグ監督の名作「未知との遭遇」を3スクリーンで一斉に上映してスタート。初日だけで計15作品を入れ替え制で掛けるなど、みなみ会館らしい、よりすぐりの作品を新旧問わず掛けていく。名物だった週末のオールナイト上映や怪獣特撮映画の特集も復活させる。

 上映作品や日程など詳細は同館075(661)3993へ。