【資料写真】亀岡市役所

【資料写真】亀岡市役所

 京都府亀岡市は、2020年度から24年度まで5年間の中期財政見通しを公表した。サンガスタジアム京セラ(府立京都スタジアム)の用地買収など近年、大型事業への投資を続けた影響で、借金返済額が高止まりし、「貯金」が底をつく恐れが出ている。

 19年度までの10年間で、普通建設事業費(新規、増設の公共事業など)が50億円を超えたのは計6回。学校耐震化を行った12年度は約71億円、スタジアム旧予定地の買収費を含む14年度は約71億円、スタジアム建設地を買収した17年度は約56億円で、本年度も小中学校のエアコン整備費などで約40億円を投じた。市税収入が100億円程度であることを踏まえれば、身の丈を超える巨額投資を続けた、といえる。
 市債発行に加え、基金を取り崩して財源に充てた。13年度に約31億円あった財政調整基金(貯金)は今年3月末で約12億円に減少する見通しで、後年負担と貯金の枯渇が現実化する。
 財政見通しによると、社会保障費の増大に加え、借金返済費が毎年36億~41億円におよび、公共施設の老朽化に伴う維持補修費が24年度には18年度比2倍超の3億5千万円に膨れ上がる。建設事業費を年平均25億円に抑えたとしても、5年間で計10億円の収支不足が発生。財政調整基金で穴埋めすれば2億円程度しか残らない。
 市税収入は18年度とほぼ同額の約100億円に設定し、人口減少の中、減収を想定していない。また近年多発する災害の復旧費は想定しておらず、万一、大規模な災害が発生した場合はさらに財政が悪化する恐れもある。
 市は統廃合を含めた公共施設の在り方や、使用料値上げなどを検討する方針。財政悪化が、市民生活に影響する可能性もある。