三洋化成工業が開発した化粧品原料を使ったハンドクリーム

三洋化成工業が開発した化粧品原料を使ったハンドクリーム

 三洋化成工業は26日、保湿性に優れた化粧品原料の界面活性剤を開発したと発表した。クリームや乳液などスキンケア商品向けで来年3月の供給開始を目指す。今回の製品を足掛かりに、化粧品ビジネスに本格参入する。

 開発したのは、高級アルコールをベースにした非イオン界面活性剤。皮膚の角層細胞とその間を埋める細胞間脂質の形状に近い「アルファゲル」と呼ぶ構造を形成できる。従来品より肌の水分蒸発を防ぐ成分を多く含ませられ、蒸発までの時間を約15%延ばすことができるという。

 ハンドクリームや乳液などへの配合を想定し、国内外の化粧品メーカーに供給する。保湿機能がある脂質の一種セラミドより生産コストが低く、同物質の代替需要も狙う。販売後数年で売上高1億円を目指す。

 三洋化成は昨年5月に化粧品プロジェクトを開始。自社の化学製品をもとに原料を開発する事業と、消費者向けの高級化粧品を製造販売する事業を進めている。10月に専門部署の「ビューティー&パーソナルケア部」を新設し、化粧品と原料の商品化を加速する。