滋賀県が国体の主会場として整備する陸上競技場のイメージ図(県提供)

滋賀県が国体の主会場として整備する陸上競技場のイメージ図(県提供)

 滋賀県は20日、2024年滋賀国体(国民スポーツ大会)の主会場として彦根市に整備する「(仮称)金亀公園第1種陸上競技場」の工事入札が不調に終わった、と明らかにした。県は国体前年の23年度に同競技場でリハーサル大会を計画している。着工は当初予定からずれ込む見込みで、23年4月とする使用開始時期の遅れが懸念される。

 工事では約1万5千人を収容するスタンドやトラック、照明施設などを建設する。同日実施した一般競争入札には大手ゼネコン4社が参加したが、いずれも入札の上限となる予定価格を大きく上回った。関係者によると、予定価格に最も近い業者でも約20億円の開きがあったという。

 県は不調の原因を調査した上で再入札を実施する方針だが、工事価格の見直しや実施時期については未定という。県が進めていた新生美術館計画では昨年11月、東京五輪開催による建設資材の高騰などから建設工事の入札が不調となり、計画を断念している。県は今回の入札への影響について「現時点では分からない」としている。

 第1種陸上競技場は関連工事も含め約106億円の事業費を見込む。当初は本年度中に着工し、23年4月に使用開始する予定だったが、今回の結果を受け、再入札に向けた公告期間を約3カ月間設けなければならず、完成時期の遅れは避けられない。県は21日に予定していた関連工事2件の入札の中止も決めた。

 主会場整備を巡っては、第3種陸上競技場予定地で用地買収が難航。着工時期がすでに予定より約1年遅れており、一部地権者との交渉は今も続いている。

 県国スポ・障スポ大会課は「第3種も含めて主会場整備の工期には余裕がない。リハーサル大会への影響が最小限で済むよう今後の対応を検討したい」としている。