三日月知事と嘉田氏が握手する写真を掲載している「チームしが」ホームページ

三日月知事と嘉田氏が握手する写真を掲載している「チームしが」ホームページ

 滋賀県の三日月大造知事が、自身を支える地域政党「チームしが」の特別顧問を辞任する意向をチームしが幹部に伝えていたことが、このほど分かった。代表を務める前知事の嘉田由紀子氏が7月の参院選で立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の推薦を受けて初当選したことを受け、「国政政党とは中立でありたい」と考えたためだ。

 チームしがは2014年7月の知事選で、嘉田氏の後継候補として立った三日月氏の選挙母体となり、知事に押し上げた。ただ18年知事選以降、三日月知事は新生美術館計画を入札不調などを理由に断念したり、嘉田氏が「凍結」に導いた国の大戸川ダム(大津市)を建設推進に方針転換したりするなど、嘉田県政が敷いた路線を相次いで変更しており、「嘉田離れ」に一層拍車がかかりそうだ。

 三日月知事は参院選投開票後の7月下旬、嘉田氏と会って「7月末をもって辞したい」と伝えたという。取材に対し、三日月知事は「国会議員が関わる団体に知事として役職を拝命していることは、偏りを指摘されかねない」としている。これに対し、嘉田氏は「チームしがは三日月県政誕生のためにつくられた政策集団。役員会に諮る」と結論を保留している。

 一方で、嘉田氏は自身の代表継続についても「役員会の意見を聞いて決めたい」としている。チームしがは国政に関与しない方針で、嘉田氏が17年衆院選に立候補した際にはいったん代表を退いた経緯もある。

 チームしが幹部は「知事に役職を続けてほしい役員も当然いるだろう」と話しており、近く役員会を開き対応を検討する。

 三日月知事は「チームしがとはこれまで以上にコミュニケーションを図っていく。(慰留の声に)知事としての責務や使命を果たすことで応えたい」と話している。