「いじめ防止のための滋賀県宣言」をまとめる生徒たち(大津市・県庁)

「いじめ防止のための滋賀県宣言」をまとめる生徒たち(大津市・県庁)

 滋賀県内の中学生がいじめを防ぐ方法を考える「県いじめ問題サミット」が20日、大津市の県庁で開かれた。県全域の公私立の98校から代表生徒が出席し、早期発見や防止に向けた環境づくりを進める「いじめ防止のための滋賀県宣言」をまとめた。2学期以降、宣言を基に、各校で具体的な活動に取り組む。

 サミットは、県教育委員会が2017年度に始めた。大津市の中学で11年、男子生徒がいじめによって自殺した事件などを踏まえ、初年度は湖西と湖南地域、18年度は湖東と湖北地域の生徒が各校の防止対策を紹介し、意見を出し合った。最終年の本年度は総括を行った。

 生徒らはこの日、あらためて防止対策を検討。個人や集団で実現できることや、SNS(会員制交流サイト)上でのいじめにつながる被害を防ぐ対策などを話し合った。その結果、「いじめに対する3つの心―強い心、優しい心、賢い心」や「認め助け合おう みんなの個性」、「SNSを作るも使うも同じ“人”―あなたは画面の奥が見えますか?」との三つのメッセージを宣言とした。

 宣言は、各校に持ち帰り、全校集会や生徒会などで報告するほか、校区の小学校に伝えるなどして、具体的な対策を考えていく。信楽中生徒会長の3年男子生徒(15)は「いろんな学校の人と話し合うことで、分かりやすくて深い内容の宣言ができた。自分の中学では、宣言が浸透するよう全校に伝え、ポスターなどでPRしたい」と話した。

 県教委生徒指導・いじめ対策支援室は「生徒が主体的に取り組む活動にはエネルギーがある。宣言を校区の小学校や地域にも広め、いじめの未然防止や早期発見に取り組んでほしい」と願った。