赤ちゃんを抱っこして、子育て支援イベントの手助けをする民生児童委員や、体験に訪れた中小路市長(京都府長岡京市神足3丁目・エンゼル)

赤ちゃんを抱っこして、子育て支援イベントの手助けをする民生児童委員や、体験に訪れた中小路市長(京都府長岡京市神足3丁目・エンゼル)

 京都府長岡京市は、12月に3年に1度の改選期を迎える、民生児童委員の活動の周知に力を入れている。近年の定年延長などによってなり手不足が懸念されているが、パンフレットなどで「『ありがとう』という言葉が励みになる」などと、活動にやりがいを感じている現職の声を紹介し、市民に関心を高めてもらおうとしている。

 民生児童委員は、厚生労働相の委嘱を受けた非常勤の地方公務員。長岡京市の現在の定員は142人。1人暮らしの高齢者宅への訪問や子育て支援活動への参加などを主な仕事としているが、高齢化や児童虐待の社会問題化などで業務量は増えている。定年によって職を離れた人たちが務める場合が多いが、少子化に伴う定年延長のほか、推薦する自治会の組織率が低下していることなどから人材の確保が大きな課題となっている。

 こうした状況を受け、市は広報誌やパンフレットで、委員の役割や「やりがいがある」という現職の声などを積極的に発信している。中小路健吾市長も3年前に続いて今年も委員を一日体験した。今年は戸別訪問のほか、1人暮らしの高齢者の集いや子育て支援の催しなどに出向き、委員の女性(70)の「自分も楽しみながら活動している」などの声に耳を傾けた。

 12月の委員の改選では、業務の増加に伴って定員が5人増える。市社会福祉課は「民生児童委員は、地域の人たちが住み慣れた場所で暮らすために地道な活動を続けている。ぜひ関心を持ってほしい」としている。