年末に「第九」コンサートの開催が予定されている大ホール(大津市島の関・大津市民会館)

年末に「第九」コンサートの開催が予定されている大ホール(大津市島の関・大津市民会館)

 大津市民会館(同市島の関)が企画した年末の「第九」コンサートの開催が、合唱団員の不足で危ぶまれている。募集定員200人に対し、現時点の応募者は約30人。プロのオーケストラやソリストと同館で共演する機会が幻になりかねず、関係者は気をもんでいる。

 公設民営の同館が、市民参加型の一大事業として初めて企画した。年末の風物詩となっているベートーベンの交響曲第9番を演奏予定で、管弦楽は関西を中心に活躍する常設楽団「テレマン室内オーケストラ」、指揮はピアニストとしても知られる大阪音楽大の岡原慎也教授が務める。4人のソリストも出演する。

 同館は7月から、第4楽章の「歓喜の歌」の合唱に200人の公募を始めた。ただ、募集開始が県内外の他の「第九」コンサートより遅かったことや、練習日を平日夜に設定したためか、応募期限の8月31日が近づいても定員を大きく下回っているという。

 同館ディレクターの林ゆかりさん(31)は「合唱団はフルオーケストラに負けないくらいの声量が必要で、少人数では有料公演が成り立たない」と話す。チケットはまだ発売しておらず、仮に開催断念となっても払い戻しや出演予定者のキャンセル料などは生じないというが、既に合唱団に応募した人たちは舞台で歌うのを楽しみにしている。林さんは「難しい印象が強いが、ドイツ語の発音やボイストレーニングの指導はしっかりやる。初心者でも大丈夫」と広く参加を呼び掛けている。

 公演は12月27日午後3時から。小学生以上なら誰でも応募でき、10月1日から始まる全14回(午後7~9時)の練習に10回以上参加できることが条件。参加費は楽譜代や指導料などを含めて一般1万5千円、高校生8千円、小中学生5千円。同館ホームページから申込用紙をダウンロードできる。同館077(525)1234。