京都造形芸術大(京都市左京区)

京都造形芸術大(京都市左京区)

 京都造形芸術大(京都市左京区)が大学名を「京都芸術大」に変更する方針に対して、京都市立芸術大(西京区)が「混乱を招く」と反発している問題で、門川大作市長が28日、「新しい名称を再考されることを望む」などとするコメントを出した。

 コメントで市長は「(変更方針に)驚愕(きょうがく)している。既存の大学と混同しないよう明確に識別すべきだ」と指摘。「市立芸術大学の卒業生は、大学名に誇りを持って活躍し、世界で『京都芸大』『京芸』卒業生としての活動実績を積んでいる。大学の名称は、大学に関わってきた、そして大学を支えていただいている多くの市民や関係者の想いが込められている大切なもの」とした。

 京都造形芸術大は27日、ホームページで、来年4月に「京都芸術大」に校名変更することを発表。彫刻や絵画など造形芸術に限らず、舞台芸術や文芸など幅広い芸術の教育・研究に取り組むことをアピールする狙い、という。文部科学省の審議会で審査を経て、8月27日に文科省に校名変更を届け出たという。

 一方、京都市立芸術大の赤松玉女理事長は「本学の名称や一般に通用している略称と、同一あるいは酷似しており、受験生や本学の学生・卒業生をはじめ、市民に大きな混乱を招くと危惧している」と反発。「京都造形大に名称変更を中止再考されるようお願いしてきたが、聞き届けていただけず誠に残念」とし、京都造形芸術大と協議しても解決の方向性が見いだせない場合は、法的措置も辞さないとしている。