来年5月の設置に向け、制作が進む明智光秀像(亀岡市馬路町)

来年5月の設置に向け、制作が進む明智光秀像(亀岡市馬路町)

 丹波ゆかりの戦国武将明智光秀の彫像が来年5月、京都府亀岡市の亀山城跡前で建立されることになった。経済界などでつくる実行委員会が寄付を募り、目標額の1・4倍となる2800万円(699人・団体)に達した。実行委は「主君を裏切った者という光秀公のイメージが変わりつつあるのでは」と喜ぶ。

 亀山城は光秀が丹波平定の際、拠点として築いたが、天守閣も彫像もない。市観光協会などが昨年6月、彫像をつくろうと、実行委を発足。亀岡駅近くの南郷公園に設置する計画を立てた。財源は市のふるさと納税制度を活用し、2000万円の募金を目指した。

 昨年8月に受け付けを始め、12月末に目標額を突破、3月末で締め切った。その直後、光秀を主人公とする大河ドラマの放映が決まり、寄付が続いた。6月までに、市内から約700万円(約210人・団体)、市外から約2100万円(同490人・団体)の内訳だったという。

 実行委は、目標を上回った800万円の使い道について協議した結果、ライトアップ用照明や案内板の設置に充てるほか、PRイベントの開催を決めた。台座を含めて高さ約5メートルの像は市内の彫刻家が制作中。来年5月3日の「亀岡光秀まつり」で除幕する。

 実行委員長の楠善夫・市観光協会長(70)は「こんなに早く目標達成できるとは思わなかった。市民の光秀愛を再確認し、市外の方にも光秀公が再評価されていると実感した」と話している。