京都市京セラ美術館で行う開館記念展について意気込みを語る杉本博司さん(右)=京都市下京区・京都経済センター

京都市京セラ美術館で行う開館記念展について意気込みを語る杉本博司さん(右)=京都市下京区・京都経済センター

 来年3月21日にリニューアルオープンする京都市京セラ美術館(左京区)が28日、開館記念展の概要を発表した。本館は、江戸時代後期から現代に至る美術の名品計約400点を3期に分けて紹介する「京都の美術 250年の夢」展(12月6日まで)、現代美術を主なテーマとする新館「東山キューブ」は「杉本博司 瑠璃の浄土」展(6月14日まで)を開催する。

 京都経済センター(下京区)で開かれた記者発表には、国際的に活躍する美術家杉本さんが登場した。展覧会は空間を仮想寺院に見立て、大判カラープリントの新作を含む写真作品や考古遺物を展示。敷地内の庭園に長期設置する「ガラスの茶室 聞鳥庵(モンドリアン)」は日本初公開となるという。「平安遷都から日本人の精神史が重層的にここにある。その精神性全体をリニューアルしたい」と語った。

 このほか、新館では「THE ドラえもん展 KYOTO 2020」「アンディ・ウォーホル・キョウト」展などが続く予定だ。

 一方、「京都の美術」展は、86年の歴史がある同館コレクションによるプロローグに始まり、伊藤若冲、円山応挙から京都画壇、戦後前衛美術まで250年の伝統をたどる。京都での展示機会が少なかった名品を中心に全国から集め、工芸の優品とともに公開する。

 また、本館1階南回廊に設ける「コレクションルーム」は所蔵品の近代日本画を軸に季節ごとの常設展とし、新進作家を発信するスペース「ザ・トライアングル」も新設する。オープンに先駆けて今年12月、現代美術家が本館ライトアップを行うなどプレイベントをスタートさせる。