顔見世のまねきが上がる南座(昨年11月の新開場前)=京都市東山区

顔見世のまねきが上がる南座(昨年11月の新開場前)=京都市東山区

 令和初となる南座(京都市東山区)の「顔見世興行」(11月30日~12月26日)の出演者や演目が29日発表された。坂田藤十郎一家3世代がそろう「祇園祭礼信仰記 金閣寺」や、片岡仁左衛門一家3世代を中心とした「仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場」など、京都が舞台の演目を多くそろえた。

 このほか上方勢では、新たに人間国宝になる片岡秀太郎をはじめ、中村鴈治郎、中村扇雀、片岡愛之助らが出演。東京からは中村梅玉、中村時蔵、中村雀右衛門、中村芝翫らが来演する。

 「金閣寺」(昼の部)では米寿を迎える藤十郎が慶寿院尼役で顔を出し、長男の中村鴈治郎が松永大膳、孫の中村壱太郎が雪姫にそれぞれ初役で挑む。「忠臣蔵七段目」(昼の部)も、仁左衛門が大星由良之助、片岡孝太郎が遊女お軽、片岡千之助が大星力弥を務め“親・子・孫”がそろう。

 このほか京都ゆかりの演目では、紫野が舞台の「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」(昼の部)を梅玉と時蔵で、「堀川波の鼓」(夜の部)を仁左衛門や時蔵、梅玉らで出す。

 終演は午後9時半ごろの見通し。チケットは11月6日発売予定。演目と主な配役は次の通り。

 【昼の部=午前10時半開演】(1)「輝虎配膳」長尾輝虎(片岡愛之助)、勘助妻お勝(中村雀右衛門)、直江山城守(中村隼人)、直江妻唐衣(中村壱太郎)、勘助母越路(片岡秀太郎)(2)「戻駕色相肩」浪花の次郎作実は石川五右衛門(中村梅玉)、禿たより(中村梅丸改め莟玉)、吾妻の与四郎実は真柴久吉(中村時蔵)(3)「祇園祭礼信仰記 金閣寺」松永大膳(中村鴈治郎)、此下東吉後に真柴久吉(中村扇雀)、雪姫(壱太郎)、大膳弟鬼藤太(中村亀鶴)、十河軍平実は佐藤正清(愛之助)、狩野之介直信(中村芝翫)、慶寿院尼(坂田藤十郎)(4)「仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場」大星由良之助(片岡仁左衛門)、遊女お軽(片岡孝太郎)、富森助右衛門(隼人)、矢間重太郎(中村橋之助)、大星力弥(片岡千之助)、赤垣源蔵(片岡進之介)、寺岡平右衛門(芝翫)

 【夜の部=午後4時45分開演】(1)「堀川波の鼓」小倉彦九郎(仁左衛門)、お種(時蔵)、磯部床右衛門(亀鶴)、文六(千之助)、お藤(壱太郎)、おゆら(扇雀)、宮地源右衛門(梅玉)(2)「釣女」太郎冠者(愛之助)、大名(隼人)、上臈(莟玉)、醜女(鴈治郎)(3)「魚屋宗五郎」宗五郎(芝翫)、磯部主計之助(鴈治郎)、磯部召使おなぎ(孝太郎)、小奴三吉(橋之助)、浦戸十左衛門(坂東秀調)、宗五郎女房おはま(雀右衛門)(4)「越後獅子」角兵衛獅子(隼人、橋之助、千之助、莟玉)