グンゼがひもと布用の生糸を製造していた軍用パラシュート(綾部市青野町・グンゼ博物苑)

グンゼがひもと布用の生糸を製造していた軍用パラシュート(綾部市青野町・グンゼ博物苑)

 企画展「郡是(ぐんぜ)からグンゼへ~昭和の軌跡」が28日、京都府綾部市青野町のグンゼ博物苑で始まった。綾部発祥の企業グンゼが太平洋戦争など時代の荒波を乗り越えてきた昭和の63年間を、戦時中のパラシュートや戦闘機製造の写真など史料約120点で伝えている。

 グンゼは明治時代に創業した製糸会社で、商品の生糸は戦前には化学繊維に押された上、太平洋戦争前には輸出ができなくなった。戦時中は京都府内や兵庫県内の工場が軍需生産への転換を余儀なくされた。

 展示では、郡是工業(現グンゼ)が製造した生糸とひもを使った軍用パラシュートを初公開した。八鹿工場(兵庫県養父市)で海軍戦闘機「紫電」を製造する様子を撮った太平洋戦争末期の写真もある。

 9月6日まで(3日は休苑)、午前10時~午後4時。無料。グンゼ創業者・波多野鶴吉の生涯を描いた紙芝居を8月29、30日、9月5、6日の午前11時、午後2時の2回上演する。